生産リードタイム(製造リードタイム)・調達リードタイム

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■リードタイムとは

リードタイムとは、生産の現場にて、実際の工程・作業に着手してから、すべての工程・作業が完了するまでにかかる所要時間です。
所要時間は、発注から納品までのすべての時間をさし、作業開始までの待ち時間、検査、物流までのすべての時間を含みます。

手配番数または手番といわれることもあります。

「リードタイム」は英語で:lead time


■生産リードタイム(製造リードタイム)とは

生産リードタイムとは、原材料から製造工程を経て、製品として出荷されるまでのすべての時間の合計のことを言います。すべての時間なので、工程にかかる作業時間だけではなく、工程間の滞留時間も含まれます。

工程間の仕掛在庫が増えれば、その分リードタイムは増加します。
生産リードタイムを短縮するには、工程の処理時間だけではなく、工程間の無駄な時間も考えなければなりません。

原材料から製品まで、どこでどのように時間を要しているのかを分析する手法に「工程分析」があります。
原材料の調達待ちや、仕掛在庫の管理までを考慮すると、工場の生産リードタイムは、工場の生産管理能力によって大きく左右されます。

「生産リードタイム」は英語で:production lead time


■調達リードタイムとは

調達リードタイムとは、製品の生産に必要な原材料や部品を発注し、納品、検査を終え、生産現場からの納入要求に対応できるまでの所要時間のことを言います。
調達部門に部品の選定まで委ねられている場合、発注部品の選定、数量の決定、調達先の選定、交渉の期間も考慮に入れなければなりません。

また、調達部品が製品である場合、調達先での生産リードタイムも含める必要があり、部品によっては、多くの日数を要する場合があります。つまり、調達リードタイムを短縮することが、自社の納品リードタイム短縮に直結することができるのです。

調達リードタイムを短縮できると、短納期へとつながり、在庫の減少、原材料の回転率の向上、生産計画達成度の向上、コスト削減など、多くの効果が期待できます。
 

■お客様視点の納品リードタイム

お客様の立場で見ると、オーダーをしてから、納品されるまでのリードタイムが重要です。

オーダーを受け取ってから、事務的な処理を行い計画に組み入れ、生産・出荷して納品するまでの時間が含まれます。事務処理のリードタイムを短縮するために、情報システムを活用することが重要です。


■リードタイムを短縮する

納品リードタイムが、お客様が期待する納期より短ければ受注の機会が増えます。

調達リードタイムと生産リードタイムの合計が、お客様が要求する納品リードタイムより長い場合、見込み生産をしたり、在庫を持つなどのリスクを負う必要があり、ムダが発生します。
納品リードタイム、生産リードタイムを短くすることができれば、リスクを負う必要がありあません。

リードタイム短縮のために必要な費用の投資対効果は、原価低減や作業の工数低減で図るのではなく、期待できる受注機会増加や、リスク削減効果と比較すべきです。
 
リードタイムの短縮には、大きく分けて、各工程にかかる処理時間を短縮することと、各工程間の滞留時間を短縮することに分けられます。
日本の製造業の平均値では、全体のリードタイムに対する滞留時間の割合は約80%だと言われています。すなわち、リードタイムを1/5にするポテンシャルがあるのです。

各工程にかかる処理時間を短縮する方法には、設備投資や、人員の増加など投資が必要になります。滞留時間の短縮を、最初に検討するほうが良いでしょう。

各工程間の滞留時間を短縮するためには

・生産ロットサイズを小さくする (1個流し化)
・分断された工程をつなげる
・工程の流れを作る

が効果的です。

その他、各工程の計画を同期化する方法もあります。これには、生産管理システムの導入が考えられます。
さらに、取引先を含めたサプライチェーンの業務を生産管理システムへつなげることによって、本質的なサプライチェーンマネジメントを実現し、さらなるリードタイムの短縮を行うことが可能です。


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